セレナe-powerの中古車を買う時の注意点は？

セレナe-powerの中古車を購入する際は、どの様な注意点があるのでしょうか。

現在、セレナe-powerの購入を検討している方の中には、比較的に程度の良い中古車の購入を考えていると言う方も多いのではないでしょうか。

中古車での購入は、新車で購入するよりも安い価格で買うことができるためコストを抑えたいと言う方には大変魅力的ですが、中古ハイブリッド車の購入はガソリン車と比べて注意しなければならない点が多いため、購入前に注意点を把握しておきたいところです。

そこで今回は、セレナe-powerの中古車を購入する場合の注意点や、購入をする際のポイントなどを中心に、セレナe-power と中古車の注意点について解説をしていきます。

セレナe-power：中古車で最も注意しなければならない点はバッテリーの劣化

中古車を購入する際には走行距離や修理歴の有無、整備状況や年式など様々な部分に注意をしなければなりませんが、フルハイブリッド車であるセレナe-powerの場合には、バッテリーの劣化具合に最も注意をしなければなりません。

セレナe-powerの様なハイブリッド車は、エンジンで発電を行いその電力をハイブリッド（HV）バッテリーへ蓄電しモーター走行を行う自動車ですが、バッテリーの不適切な使用や過酷な使用環境を経た車両は、走行距離が短く年式が新しい物でもバッテリーが劣化している恐れがあります。

バッテリーが著しく劣化をしていると、HVバッテリーに蓄電できる電気の容量が少なくなり、頻繁にエンジンで発電を行うようになるため大幅に燃費が低下してしまい、最終的にはHVバッテリーその物を交換しなければならない自体となる場合があるのです。

昨今のHVバッテリーは、一昔前の物よりも性能自体が向上しているため劣化しにくく耐久性は上がっていますが、工業製品である事から自然劣化を含めた性能の低下は避けることができませんので、中古ハイブリッド車を購入する際はバッテリーの劣化具合に注意しなければなりません。

セレナe-power：年式に対して走行距離が極端に短い中古車は要注意

引用：https://bit.ly/2kI3kUN

通常、中古車を購入する際にはなるべく走行距離が少なく新車に近い状態の物を選ぶことが一般的ですが、セレナe-powerの様なフルハイブリッド車の場合には逆に走行距離が少なすぎる車両は注意が必要となる場合があります。

前述した通り、セレナe-powerの様なハイブリッド車はHVバッテリーに蓄電された電気でモーター走行を行う車ですが、このHVバッテリーは蓄電量が一定期間変化をしないと劣化が進んでしまうと言う弱点を持っています。

これに加えて、蓄電量が極端に多い場合や少ない場合が長期間続くことによってもHVバッテリーは劣化が進んでしまいます。

つまり、中古車のように展示場で長期間走行する事無くHVバッテリーの蓄電量が変化をしない環境の場合には、走行距離が短い車両であってもHVバッテリーが過放電状態によって、劣化が進んでいる場合があると言う事なのです。

もちろん、中古車の全てに当てはまる訳では無いため一概に言える事ではありませんが、年式に対して走行距離が極端に少ないと言う事は、HVバッテリーの蓄電量があまり変化をしていない状態が続いている可能性があるため、購入を検討している場合には定期的に走行しているのかなどを、販売員に確認すると良いでしょう。

目安となる走行距離は、年式に対して1年間あたりの走行距離が約2,000km～2,500km以下の車両となりますので参考にしてください。

セレナe-power：中古車の中には不具合が解消されていない車両もある

引用：https://bit.ly/2kw1F4S

セレナe-powerは中古車でも人気の高い車ですが、中古車として販売が行われている車両の中には、メーカーが発表している不具合を解消していない車両も存在するため注意が必要です。

これは、民間や大手中古車店で販売される車両に多く存在するケースで、これらの販売店は在庫車両がリコールを除いた不具合による修理の対象であるかなどは、一般的に調べることが殆ど無く、アフターサービスは全てユーザーやメーカー側に任せている事が要因の1つとなります。

そのため、サービスキャンペーンなどで修理や不具合に対する対応が行われていない車両がそのまま販売されている場合もあり、購入後にユーザー自らが対処しなければならない場合も存在するため注意が必要なのです。

特にセレナe-powerの場合には、製造ロッドによってアイドリングストップ機能が正常に作動しない場合や、エアコンの制御が行えなくなるなどの不具合が複数確認されていますので、覚えておくと良いでしょう。

セレナe-power：中古ハイブリッド車は修理費が高額となる場合がある

引用：https://bit.ly/2k8KZQu

セレナe-powerは、他社のハイブリッドシステムとは異なり日産独自の新しいシステムを搭載している事から人気の高い車種ですが、中古車で購入をする場合には修理費用が高額となる場合もあるため注意が必要です。

ハイブリッド車は、走る・止まる・曲がるなどの基本的な設計はガソリン車と同じ構造となっていますが、走行するためのモーターや蓄電した電力をHVバッテリーへ送電する装置、さらにモーターなどを動作させるための電力を蓄電するHVバッテリーなど、ガソリン車と比べて大幅に搭載される部品が多くなっている特徴があります。

搭載される部品が多くなると言う事は、部品が少ない車と比べて故障の発生する箇所が増えると言う事でもあり、高性能で高価な部品が多く使用されていることから修理費用が高額になる場合があると言う訳です。

特に、中古車の場合には前オーナーの使用環境などが不明瞭となっている場合が多く、目に見えない箇所で不具合が発生している場合もあるため、新車と比べて不具合が発生するリスクは高くなると言う注意点は頭に入れておかなければなりません。

セレナe-power：中古車を買うならディーラー系中古車店がおすすめ

引用：https://bit.ly/2m7GFl7

前述したように、セレナe-powerをはじめとしたハイブリッド車はガソリン車と比べて高性能で高価な部品が多く搭載されているため、修理費用が高額となる場合がありますが、中古車でも修理などの費用を抑える方法は無いのでしょうか。

結論から先に言ってしまうと、期間は限定されてしまいますが新車で購入する場合と同じく、修理費用を抑える方法は存在します。

それは、セレナe-powerの販売元でもある日産自動車ディーラー系中古車店で車を購入すると言う方法です。

日産自動車が運営を行うディーラー系中古車店は、民間や大手中古車販売店と比べると車両自体の価格はやや高めに設定されていますが、一定の基準を満たした中古車両においては走行距離無制限で最大1年～2年間の無料修理保証が付帯するなど、新車を購入した場合とほぼ同様のサービスを受ける事ができるのです。

また、ディーラー系中古車店で取り扱われる車両の殆どは、試乗車や前オーナーの使用環境など出所が明瞭となっている車両が多いため、修理対応などのアフターケアも含めて安心して購入できる点も魅力となります。

故障や修理などは起こらない事が一番ですが、万が一の費用を考えるとセレナe-powerの様なハイブリッド車の場合には、保証が手厚いディーラー系中古車販売店での購入がおすすめとなるのです。

セレナe-power：中古車を買う時の注意点のまとめ

今回は、セレナe-power と中古車の注意点について解説をしてきましたが、HVバッテリーの劣化具合や走行距離の多さなどハイブリッド車の中古を購入する場合には様々な注意点がある事が分かったと思います。

また、セレナe-powerをはじめとしたハイブリッド車は、高性能で高価な部品を搭載している事から修理費用が高額となる場合がありますが、日産自動車ディーラー系中古車販売店で購入を行うと新車とほぼ同様の保証を受けることができますので、購入後のアフターケアを重視する場合にはディーラー系中古車販売店で購入すると良いでしょう。